「生活習慣病」という言葉、最近よく聞きますよね。
私たちの忙しい日常や不健康な食生活が原因で、この病気に罹る人が増えているといわれています。
でも、そんなリスクを簡単に減らす方法があるんですよ。
それはズバリ、「緑茶」と「ウーロン茶」を飲むことなんです!
これらのお茶には、生活習慣病予防に効果的な成分がたっぷり含まれています。
今回は、「緑茶」と「ウーロン茶」を飲むことでどのような健康効果があるのか、また摂らない方がいい飲み物や飲み方についてもご紹介していきます。
まずは「緑茶」「ウーロン茶」の違い
これらのお茶は、ツバキ科の学名「カメリアシネンシス」と呼ばれる同じ茶の樹からできていて、その違いは「発酵度」だけ。
緑茶は「無発酵茶」として分類され、発酵過程を経ずに作られます。
ウーロン茶は「半発酵茶」と呼ばれ、発酵度はその名の通り半分程度。
また、100%完全に発酵させた「全発酵茶」には紅茶があります。
日本では煎茶としてよく知られています。このお茶は蒸したり炒ったり煮たりすることで酸化酵素の働きを止めて作られ、発酵が行われないので茶葉は鮮やかな緑色を保っています。
一定程度発酵させた後に熱を加え、酸化酵素の働きを止めて作られます。緑茶と紅茶の中間に位置し、代表的なものはウーロン茶です。
十分に発酵させた後に作られます。このお茶は果物や草花の香りや芳醇な味わいが特徴です。主な産地としてはインド(ダージリン、アッサム、ニルギリ)、スリランカ(ヌワラエリヤ、ディンブラ、ウバ)、中国(キーモン)などがあります。
どのお茶にも抗酸化作用のあるポリフェノールの一種である「カテキン」が豊富に含まれています。
そして多くの研究データがこれらのお茶の健康効果を示していて、
緑茶は、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを下げる効果があります。
また、ウーロン茶に関しては、小規模ながらも興味深いデータが存在していて、22人の被験者を対象に、1日1リットルのウーロン茶摂取を1ヶ月間続けた結果、糖尿病の指標であるHbA1cが低下し、「アディポネクチン」というホルモンが増加したと報告されています。
これらの情報は、お茶の健康効果に関心を持つ方にとって興味深いかもしれませんね。
体の健康をサポートする万能ホルモン
ウーロン茶を飲み続けることで増加する「アディポネクチン」は、私たちの体にとって非常に重要な役割を果たしてくれているんです。
このホルモンは血管の傷を修復し、そして血管を広げる効果があります。さらには、体内でのインスリンの効きやすさを高める作用も持っています。
つまり、アディポネクチンは生活習慣病の予防や改善に寄与することが期待されているのです。
また別に、注視すべき研究データもあって、日本の7万7000人を対象に、飲み物と心臓病との関連性が調査されています。
その結果、「緑茶とウーロン茶を飲む習慣のある人は、そうでない人と比べて心臓病での死亡率が低かった」というデータが得られています。
さらに別の研究では、中国で行われたお茶と脳卒中との関連を調べたものがあります。
この研究によれば、「緑茶やウーロン茶を毎日1〜2杯飲む習慣のある人は、脳卒中のリスクが最も低かった」という論文が存在しています。
さまざまな飲み物の中でも、緑茶やウーロン茶が健康に与える効果が際立っていることが考えられます。
しかも、これらのお茶が日本人の生活習慣に既に馴染んでいるという点は、幸運と言っても過言ではありません。
水よりお茶

また、「お茶の種類にかかわらず、積極的に摂取すれば糖尿病のリスクが減少する可能性がある」という論文も存在します。
雑に言えば、水よりもお茶を飲む習慣を持つことが体にとって良さそうです。
ちなみに、水に関して言えば「水素水」という商品が注目されることがありますが、現時点ではその効果については科学的な証拠が存在しません。
以前メディアが、水素水メーカー数社にその健康効果についてアンケートを実施したところ、9割方が1番目に「水分補給」を挙げていました。
TVを見ていて吹き出したことがあります。
「強い抗酸化作用が体を健康に導く」、とあれだけ謳っているにも関わらず。
将来的に効果が実証される可能性は否定できませんが、高価な水素水を定期的に購入するよりも、毎日お茶を飲む方がはるかに有益であると思いませんか。
紅茶も体にいい
全発酵茶である「紅茶」もさまざまな効果が証明されています。
例えば、1日に4杯の紅茶を飲むことで脳卒中のリスクが低下したという論文や、
別の研究では、1日の紅茶の摂取量が1杯増えるごとに、心臓病のリスクが約4%減少し、死亡リスクが1.5%低下することが論文で報告されています。
血圧に関しても、紅茶の摂取による良い影響があると考えられています。
実際に、ある研究では、1日に紅茶を3杯飲む習慣を6ヶ月間続けた結果、上部血圧が3㎜Hg下がったというデータも存在しているのです。
これらの研究結果から、紅茶の摂取が脳卒中や心臓病のリスクを低下させる可能性があること、さらに、血圧の改善にも寄与することが証明されています。
紅茶をお供にする習慣を続けると、健康状態の維持や予防に役立てることができるでしょう。
やめた方がいい飲み物
ちなみに、朝食のお供に「フルーツジュース」はおすすめしません。
「野菜・果物は体にいい」のはその通りですが、果物に関しては実や皮といった「食物繊維」などが含まれる部分を一緒に食べなければ、効果を享受できません。
現に人工甘味料入りの飲み物やフルーツジュースは飲めば飲むほど糖尿病のリスクを上げると示している論文もあります。
飲み物として摂取したければ、スムージーの方がジュースより果物の実や皮の有益な成分を摂取できるでしょう。
朝はサイドメニューとして果物そのものを摂取し、緑茶やウーロン茶、はたまた紅茶やコーヒーを飲む習慣を続けると健康効果が期待できます。
もちろんコーヒーはブラックですが、カフェインが苦手な人は、カフェインレスのコーヒーでも糖尿病へのよい効果が期待できるデータもありますので、そちらを習慣づけるのも悪くありません。
アツアツのお茶に要注意!

ズバリ「熱い飲み物」はあまり体に良くありません。
私は、アツアツのお茶を口に含んでワンクッション置いてから飲むと、口内雑菌が減り「口臭予防に繋がる」となんとなく考えながら、そうした飲み方をしていたのですが、飲み物の「温度」と「健康」の関係は、意外にもあったんですね。
中東や、南米地域で行われた研究では、飲み物の成分に関わらず、熱ければ熱いほど食道がんのリスクが上昇したという結果が出ています。
なぜ熱い飲み物がダメなのか、はっきりとは証明されていませんが「熱い飲み物が食道の内側の膜を炎症・損傷させ、その膜の修復作業で細胞分裂が繰り返されることで、がんになりやすくなるのではないか」という説があります。
食道がんと熱い飲み物の関連が数多くの研究で示されていることから、WHOの付属研究機関であるIARC(国際がん研究機関)でも、65度以上の飲み物はグループ2A(おそらく発がん性がある)に分類されています。
日本人にはお茶やコーヒーを高温で飲む習慣があるので気をつけた方がいいですね。
また、喫煙者、飲酒量が多い人は食道がんのリスクが高いと言われています。
中国で46万人を対象に行われた研究では、喫煙者や飲酒量が多い人が熱い飲み物を飲むと相乗効果でさらに食道がんのリスクが上昇したという論文があります。
「喫煙・飲酒・熱い飲み物好き」、この3点に該当する人は要注意と言えます。
食道がんは日本人にとって罹患率(りかんりつ)が高いがんではありませんが、油断は禁物です。
まとめ
さて、「緑茶」と「ウーロン茶」には生活習慣病の予防効果が期待できることが分かりました。
日常的に摂取することで、心身の健康をサポートし、健康的な生活を送れる確率は間違いなく上がるでしょう。
ただし、適度な摂取量や個人の体調に合わせた飲み方を心掛けることは意識して頂きたいと思います。
なんでもそうですが、特に健康の秘訣はバランスが重要なんです。
いくら健康効果があるからといって、「偏り=不調」の原因ですよ。
━━最後に緑茶とウーロン茶の「口内や歯」に対しての健康効果も付け加えておきたいと思います。
緑茶には歯にも良い効果があることが判明しています。カテキンには抗酸化作用や抗菌作用があり、むし歯の原因となるむし歯菌の活動を抑えるだけでなく、口臭の予防にも効果を発揮します。さらに、フッ素も多く含まれており、歯の表面を強化する効果もあります。
烏龍茶のポリフェノールには、むし歯や歯周病の原因となる菌の塊であるプラーク(歯垢)の生成を抑える効果があります。プラークは食べカスではなく、細菌の塊で構成されており、たった1mgのプラーク中には約10億ものむし歯や歯周病の原因菌が潜んでいます。そのため、プラークの形成を防ぐことはむし歯予防において重要なポイントとなります。しかも、烏龍茶にはプラークを形成する主役となるむし歯菌が生成するネバネバした物質であるグルカンを抑制する効果があります!
緑茶とウーロン茶は、その多くの効能から言えばまさに「万能」と言える飲み物ですね。
これらのお茶は、美味しく飲みやすいため、日常の飲み物として取り入れることが容易です。
この万能な効果を活かして、健康な生活が送れる確率を高めていきましょう。
「緑茶」と「ウーロン茶」の健康豆知識でした。
【滋賀県・朝宮茶】
私の近所のお茶をご紹介致します♪
朝宮茶は、日本五大銘茶にも数えられ、栽培が始まってから約1200年もの歴史を誇る最も古い産地の一つです。
その生産地は京都との県境に位置し、信楽地域の西端に広がる山間地。
この地は急峻な傾斜地であり、機械を使用することができないため、生産量は限られています。
しかし、その限られた生産量には密な冷え込みが朝晩に訪れる厳しい気候条件が関与しており、それが朝宮茶の独特な風味とおいしさを引き出しています。
朝宮茶の栽培面積は約90ヘクタールで、年間約180トンの生産量を誇ります。
鮮やかな歴史と厳しい自然環境が育む朝宮茶の魅力に、ぜひとも魅了されてみてください。
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