来場者は約6400万人!空前の大ブームとなった1970年の大阪万博から半世紀が経ち、再び大阪の地で開催される日が近づいています。
未来のテクノロジーや文化、国際交流の舞台として、大阪ベイエリアの一角である夢洲(ゆめしま)で開催されます。
2005年の『愛・地球博』以来、日本での万博開催は20年ぶりとなりますが、無事に開催されるのでしょうか。
名称 | 2025年日本国際博覧会 (略称「大阪・関西万博」) |
会期 | 2025年4月13日~2025年10月13日 |
開催地 | 大阪府大阪市夢洲地区 |
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
サブテーマ | いのちを救う いのちに力を与える いのちをつなぐ |
想定入場者数 | 約2,800万人 |
現在の課題として、夢洲の軟弱地盤、道路不足、国外パビリオンの建設遅延、建設の人材不足、2024年問題に関連する残業など、万博にまつわる未解決の問題が山積みしている点が挙げられます。
その他の問題として、万博の安全確保、環境への影響、アクセスの改善、イベントのスケジュール調整、観光客の受け入れ体制強化なども懸念されています。
開催まで約1年半と迫っていますが、非常に不穏な状況です。
将来への投資!滋賀・大阪の子どもたちは全員無料招待へ
モヤモヤした不安の状況下ではありますが、滋賀県から少〜し明るいニュースが発信されています♪
その明るいニュースの一部がこちら ↓
滋賀県の三日月知事は、9月25日に開かれた県議会の本会議で、議員からの質問に対し、「万博への招待については入場料が必要な4歳から高校生までを対象に、より多くの子どもたちに行ってもらえる仕組みを検討している」と述べ、県内の子どもたちを大阪・関西万博に招待する考えを明らかにしました。県内の4歳から高校生までのおよそ18万人を対象に、修学旅行や校外学習などで訪れる際の入場料を、県が全額負担する方向で検討しているということです。また県は、修学旅行や校外学習などで万博に行くかどうかは学校ごとに判断してもらう方針で、個人や家庭で行くことになった場合も、子どもの入場料を負担できるよう具体的な仕組みをまとめることにしています。
NHKニュースより
三日月知事はこの意義について「滋賀の将来を担う子どもたちが世界のさまざまな文化や知見、技術に触れることは、将来進みたい方向性や社会の課題にチャレンジする姿勢などを自分の中で育ててもらうきっかけになる」と述べられています。
大阪府でも同様に、4歳〜高校生の子供を無料で招待することが既に決定済みで、約102万人が対象となり20億円ほどの経費を見込んでいるとのこと。
滋賀県が18万人を対象としているとすると、おおよそ3.5億円くらいになるのかな。
この支援は、子供のいる家庭にとっては非常にありがたいもので、経済的な負担を軽減し、万博への参加を促進する一助となります。
たとえ万博に関心がなかったとしても、「自分の子供には現地に連れて行ってあげたい」と考える親も多くいるのでは。
主役は子供たちですから、その気持ちを後押しできるプロジェクトがあれば、素直に乗っかってあげたいですね。
税金の使途について異論を唱える人もいますが、その理由によって子供を万博に行かせないと考える親はいないはず。
万博は、子供たちが未来を夢見る場所であり、教育的な体験を積む場でもあります。大人が子供たちに提供できる最高の贈り物の一つと捉えることもありではないでしょうか。
一時的な税金の使用に対して、将来への投資として捉える視点も大切です。子供たちが未来を担う力強い存在となるために、万博は貴重な機会を提供しているのです。
滋賀県の取り組みは、親たちが子供たちの可能性を信じ、彼らの未来への成長を積極的に支援する一環になるものだと考えたいです。
大阪・関西万博の入場料はいくら?
子供の無料招待はありがたい話ですが、実際にチケットを購入するとなるといかほどなのか。
実は今回の万博、過去と比べて入場料がけっこう高額なんです。
20年前の愛知万博の当日入場券は大人4600円、中人2500円、小人1500円でした。
それに対して、今回のお値段はこちら↓
大阪・関西万博の入場券詳細
券種 | 大人 | 中人 | 小人 |
18歳〜 | 12〜17歳 | 4〜11歳 | |
一日券 | 7500円 | 4200円 | 1800円 |
平日券 | 6000円 | 3500円 | 1500円 |
※夜間券 | 3700円 | 2000円 | 1000円 |
券種 | 大人 | 中人 | 小人 |
18歳〜 | 12〜17歳 | 4〜11歳 | |
※₁開幕券 | 4000円 | 2200円 | 1000円 |
※₂前期券 | 5000円 | 3000円 | 1200円 |
一日券 | 6000円 | 3500円 | 1500円 |
券種 | 大人 | 中人 | 小人 |
18歳〜 | 12〜17歳 | 4〜11歳 | |
※₁夏パス | 12000円 | 7000円 | 3000円 |
※₂通期パス | 30000円 | 17000円 | 7000円 |
※₂ 閉幕10日前まで使用可
前売入場券は『大阪・関西万博』開催の500日前に当たる2023年11月30日から販売開始されるそうです。(購入後、来場するには予約が必要)
会期中販売チケット(当日入場券)と愛知万博当日入場券を比較しても分かるように、たった20年程度でグンと値段が上がっています。
その理由として、当初の見込みは大人当日券でおよそ5000円と予想されていました。
しかし、建設・運営に関わる人件費や物価の上昇、テロ対策、さらには韓国で起こった雑踏事故を踏まえた対策等を考慮すると、最終的に適切な価格は7500円と判断することに。
ここまで高額になった背景には、『夢洲』という場所が裏目に出た感も否めません。
東京オリンピックと同様で、今回の万博も不運な時期の開催になりましたね。
どんな万博になる? 世間の関心度は?
2023年8月末時点での毎日新聞世論調査の結果、大阪・関西万博に「関心がある」が22%で、「関心はない」が63%、「どちらでもない」は15%という結果が発表されています。
また、政治的な話は控えさせて頂きますが、X(旧Twitter)などSNSの反応を見ても、万博アンチが大多数を占めています。
段階的に上昇している経費についての意見がもっとも多く、これに付随して責任者への追及、また「ネットの時代に誰がわざわざ見に行くの?」、「大失敗して税金の無駄に終わるだろう」、「興味のない国民にまでツケが回りそう」、「もうオワコンです」、など反応はかなり厳しいものに。
社会的な発信者たちも声を揃えて同様の私見を述べており、賛同するコメントも多数リポストされています。逆に万博に肯定的な意見を述べようものなら、犯罪者の如く集中砲火を浴びるやも知れませんね。
そんな中でも少数ながら、政治的意図のない応援意見も散見。
「もともと負のベイエリアが、万博からIR統合型リゾートで関西経済の起爆剤になることが楽しみ」という方や、「マイナスの状況をプラスにしようと頑張る人たちがたくさんいるのに、同じ日本人として応援したいと思わないわけがない」、また「単純に空飛ぶ車を生で見てみたい」という意見も見られました。
また、Yahooニュース「みんなの意見」の情報で、2023年4月末から1ヶ月間、『大阪・関西万博』に行ってみたいですか?との問いに対して約6000人の方が回答されていました。
という結果になっていました。
世間の関心度としては、万博に「関心がない」「行きたくない」が共に6割を超えていましたが、やはり若年層の支持を得られていないように感じます。
独自のプロモーション戦略やエンターテイメント要素の強化で、万博が幅広い世代にとって魅力的な場となるよう、もっと工夫すべきですね。
万博は本当にオワコンなのか?
万博、つまり国際博覧会は、かつて世界中で注目を集め、驚きと発見が詰まったイベントとして知られていました。しかし、近年、その存在感に疑問符がつくことも増え、一部で『オワコン』との声が上がっています。一体、なぜ万博はそのような評価を受けるようになったのでしょうか?
万博が「オワコン」と評される理由はいくつか考えられます。
以上の要因が組み合わさり、一部の人々にとっては万博の魅力が低くなっている可能性があるとされています。
特に目を引くのが、希少価値が高い万博の方が、いつでも行くことのできる娯楽施設や観光スポットに魅力が劣ってしまっているということ。
訪問者が一度でも行く価値のある場所であることを示すことが、万博の成功に向けた重要な課題と言えます。
オワコンとデジタル化と情報アクセスについて異論
今やネットを通じて多くの情報やエンターテイメントが手軽に入手できる時代。
一部の人々は、万博会場に足を運ぶ必要がなく、ネットを通じてイベントの内容を楽しむことができる、また目新しい技術も、既に他のイベントなどで公開されていることがあるため、今さら万博に行ったところで何の意味が…と主張されています。
さらには、ほとんど暗い未来しかない中で、過去の幻影を追いかけながら明るい話をして、実際に今やらなきゃいけないことから目を背けさせる、そんなイベントになってほしくない、今回に限らず万博はもう既に「オワコン」なんです、とも加えて発信されている方もおられます。
その言葉に影響されている方は大勢いらっしゃることでしょう。
━━まず、ネットで得られる情報や映像は、実際の体験とは異なり、現地に行った際にしか感じられない臨場感や感動があることは誰もが理解している事実です。
現地での参加は、地元経済への支援や交流の機会を生み出すことができ、さらに万博などの大規模なイベントは、文化交流や国際的なつながりを促進し、異なる文化や価値観を理解する機会を提供しています。
ネットの視聴では得られない、実際の出会いや交流があることも考慮すべきでしょう。
つまり、ネットを通じて情報を得ることは便利ですが、現地に足を運ぶ価値や魅力も多く存在すると言えるのです。
情報の一部を得るに過ぎないネットと、会場に足を運ぶことを比較すること自体が無意味です。
例えば家を買う場合、物件の写真や説明をネットで見ることは役立ちますが、実際の物件の状態や周辺環境、近隣のコミュニティを訪れない限り、全体像を把握することは難しいです。
ハイキングやキャンプ、釣りなんかも、ネットで詳しく知ったからといって、自然環境での体験ができたわけではありません。
里帰りやお見舞いもネットで完結するのでしょうか?
どれも最終的には現地に足を運びたくなりますよね。
結局のところ便利ではありますが、最終手段ではないわけです。
知識を求めるだけの方にはそれで十分かもしれませんが、実際に参加し、楽しむ意欲を持つ子供たちには、影響を受けないよう配慮する必要があると思います。
新たな万博へチャレンジ!『EXPO COMMONS』(旧名:サイバー万博)
今回、『大阪・関西万博』が未来に残す最も重要なものとして期待されているのが「EXPO COMMONS」(旧名サイバー万博)です。
万博会場内とは異なるコンテンツを、ARやVRの技術を活用したオンライン空間上で展開する構想で準備が進められています。メタバースですね。
国境や人種・文化を超えて、人間や生物、地球の命を持続させるためのアクションを起こすことをテーマとしています。
地球上のすべての人がアバターを使用して参加し、国境なく対等に出会い、楽しみ、学び、共有し、次の行動を始めることができるオンラインのみで開催される万博です。
2025年に先駆けて始動し、2025年以降も自走できるプラットフォームを構築するのが理想で、既に展開されている様々なプラットフォームとコラボレーションを行い実施するとのことです。
また、リアルとバーチャルの融合で新産業創出のプラットフォームを構築することも視野に入れています。
「EXPO COMMONS」(旧名サイバー万博)では、全世界がその舞台となることで新しいスタイルの万博が展開されるのです。
今後における万博の在り方や、従来のテーマの課題を革新する新提案として発信されるわけですね。
オンライン体験やバーチャル参加の機会を提供することは、万博に足を運ぶことが難しい人々に対して利点が多いことに加え、先述した「万博の魅力低下の原因」を克服する手段としても機能します。
またグローバルに参加できるため、アイデアが急速に広まり、飛躍的に進展する可能性があります。
科学、文化、環境、テクノロジーなど、さまざまな分野の専門家やクリエイターが集結し、共同で世界に向けて新たなビジョンを描くことができます。
新たな課題への挑戦や、持続可能な未来への夢を形にする場として、世界を席巻するかも知れません。
さいごに
もしかすると日本で行われる巨大な会場付きの万博博覧会は、今回で最後の機会になるかもしれません。
兎にも角にも、スケジュールを間に合わせることに過度に焦点を当てるあまり、安全面を疎かにしないでほしいと心から願っています。
パビリオンが沈むような不安を抱いているわけではありませんが、誤解や問題が起きないように注意が必要です。
そして、日本が開催国として最高水準の安全性を確保し、素晴らしい体験を提供できるよう期待しています。
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