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【2023年夏・高校野球】滋賀決勝は9回の『反則打球』が明暗!近江辛勝!

野球のバッターボックスで足が白線からハミ出している様子 高校野球ナビ
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全国各地の代表が決まっている中、筆者の地元、滋賀でも決勝戦が行われました〜。

7月28日 全国高校野球選手権滋賀大会決勝 近江 8―7 滋賀学園(マイネットスタジアム皇子山)

大接戦の結末は、近江に軍配があがりました!

5年連続で夏の甲子園の切符を手にした近江は、昨年の絶対的エース、4番で主将の山田陽翔投手(現西武ライオンズ)が引退して、今年はどうなのかな?と思っていましたが、やっぱり夏にはしっかり仕上げてきましたね、多賀監督。

甲子園でも活躍を期待しています♪

さてさて、滋賀県予選決勝のこの試合、中盤で大きくリードを広げた近江に変わって、後半の7回から突如流れを味方につけた滋賀学園。

9回表の攻撃時にまさかの『反則打球』が明暗を分けています……。

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9回の『反則打球』の場面

7-1と近江がガッツリ6点ものリードで迎えた後半の7・8回、なんと滋賀学園は1点差までに詰め寄る怒涛の反撃を見せてくれます。

神風が吹いたのか、今まで単発に終わっていた打線が爆発し、あの近江から2回で一挙6点も奪い返します!

明らか流れを引き寄せた滋賀学園。

ひょっとして、もしかして、この勢いで逆転劇あるかも!

━━そして運命の9回表の攻撃!

先頭打者が中前ヒットと後逸エラーでノーアウト2塁の大チャンスを作ります。

9回も依然として滋賀学園の流れが続いていました。

これは最低でも同点にはなるな」と見ていた誰もが思ったはず。

滋賀学園は、まずは確実に同点を目指すために、送りバントでワンアウト3塁の場面を作ろうとしました。

ここで明暗を分ける『反則打球』が発生したんです。

その場面がある9回の攻防がコチラの動画↓

(baseball lifeチャンネルさんより引用)
野球好きにありがたい、動画数が豊富なチャンネルですよ!

映像では判り辛かったですが、『反則打球』その瞬間画像がこちら↓

バットとボールが触れるまでの間に、バッターボックスのライン(白線)から足がハミ出していたら、そのバッターはアウトになるんですって。

画像を見る限り、ガッツリハミ出してしまっている感じが…💦

主審がバタバタ動き始めたので、一瞬何が起こったのか分かりませんでしたが、これが『反則打球』っていうルールなんですと!

『反則打球』というルール

野球を専門的に取り組んでいる人なら常識かも知れませんが、観戦するだけの人にはなかなか馴染みが薄いかもしれませんね。

公認野球規則6.03(a)(1)では、「打者の反則行為によるアウト」が規定されていて、一般的には『反則打球』と呼ばれています。

高校野球やプロ野球でも、時々『反則打球』で打者がアウトになることがあるみたいです。

公認野球規則6.03(a)(1)「打者の反則行為によるアウト」の規定を引用しました。↓

次の場合、打者は反則行為でアウトになる。打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合。本項は打者がバッターボックスの外に出てバットにボールを当てた(フェアかファウルかを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている。球審は故意四球が企てられているとき、投球を打とうとする打者の足の位置に特に注意を払わなければならない。打者はバッターボックスから飛び出したり、踏み出して投球を打つことは許されない。

公認野球規則6.03(a)(1)抜粋

今回の場合、打者が左足を完全にバッターボックスの外に置いて打ったため、反則行為と見なされたのですね。

もし、打者の左足が少しでもバッターボックスの白線に触れていたら反則行為にはあたらなかったということです。

ですので、打者は無条件でアウト、走者は元いた塁に戻らなければならなりません。

ワンアウト2塁から試合は再開され、滋賀学園の後続は近江投手に抑え込まれ、そのままゲームセットとなりました。

━━送りバントやスクイズの場面では、守備側は読み切ってボールをゾーンから外すことがあります。

サインが出ていればバットを当てに行くしかありません。

そのため、バッターボックスの外に出る覚悟でバットを出すことになり、反則打球が発生しやすいのです。

野球規則規定にも記されていましたが、球審さんはそういったケースの際に特に注力されてチェックされているのですね。

昔のプロ野球では

でも昔はそうでもなかったみたい。

有名な阪神の新庄選手が敬遠球を強引に引っ張ってサヨナラヒットを打ったシーン↓

巨人の槇原投手が故意四球を企てる場面。

球審さん、はっきりいって何にも気にしていない感じで油断していたと見受けられます。

打たれた槇原投手も「ウソ!?」てな感じでビックリしてました。

球審さんも含めてみんな、故意四球が終わるのをボーっと眺めていたんでしょうね。

今みたいにリプレイがない時代でしたから真相は分かりませんが、新庄選手本人は最近になって「足は完全に出てましたよ!」と発言されてます。

もちろんこの敬遠球打ちは新庄選手の独断ではなく、サインもしっかり作っていて、当時の野村監督からのGOサインがきちんと出ていました。

しっかりしてますね〜。

これを成功させるために敬遠球打ちの練習までしてたみたいですから、ホント「宇宙人」らしい逸話です。

まとめ

今回は、滅多に出ない『反則打球』についてシンプルに触れさせて頂きました。

1度負ければ終わりという高校野球にあって、このルールは非常に厳しいと感じてしまったのは私だけでしょうか。

甲子園が掛かった最後の試合、ましてや最終回のあの場面で……。

私個人としては、ストライクカウントをひとつ増やすだけでもいいんじゃない?と考えてしまいますが、世の野球ファンからは激怒されそうです。💦

高校野球の感動は、こういった背景がたくさん秘められているからこそドラマが生まれるんですよね。

様々なドラマを展開し、甲子園の切符を手にした全国各地の代表高が集う夏の選手権大会はまもなくです。

第105回全国高等学校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)は2023年8月6日(日)から17日間(雨天順延、3回戦2日目、準々決勝、準決勝各翌日の休養日3日を含む)、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催します。

球場で応援される方は熱中症に気をつけて下さいね!

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