\1000冊以上読み放題はコチラ♪/

【秋季国体】高校野球(硬式)の特徴と魅力♪ 歴代優勝校や選考基準について

燃ゆる感動 かごしま国体 硬式高校野球の文字と桜島と鹿児島市街地 高校野球ナビ
※当サイトにはアフィリエイト広告が含まれます

夏の選手権大会が終わると、甲子園ロスやU-18侍ジャパンロスで寂しい思いをされている方々がたくさんいらっしゃいます。

安心してください。高校野球愛を再び満たす機会は毎年秋に必ず訪れます♪

夏の甲子園で素晴らしい成績を収めた学校の中から、一定の条件を満たした8校だけが選ばれ、高校生活の締めくくりとして臨む「国体高校野球」があるんです。

甲子園のような華やかさはないかもしれませんが、活躍した世代の強豪校が顔を揃える大会ですので特別なお得感があります。

そんな彼らの試合がまた見れる国体って最高です♪

スポンサーリンク

国体高校野球の特徴

夏の選手権大会(地区予選含む)が終わると3年生の引退が決まります。

すぐさま各地区で秋季大会が始まりますので、1.2年生の新チームが始動。

流れは、秋季大会→明治神宮大会→選抜大会(春のセンバツ)→春季大会→

そして新チーム結成からおよそ1年を経て、最後の公式戦である選手権大会(夏の甲子園)を目指すことになります。

この夏の選手権大会で好成績をおさめた高校が「8校」選出され国体に出場できる、という流れになっています。(2022年のとちぎ国体から12校制から8校制に変更されました)

ゆえに国体は、既に1.2年生の新チームが始動している状態で開催されるので、3年生主体で行われています。

夏の甲子園でレギュラーだった下級生は国体ではなく新チームに参加しているケースもあります。これは監督さんの意向によってそれぞれあるようですね。

同日に試合が被らないよう調整されることもありますが、調整できないこともあり、3年生だけで国体へ、下級生だけで監督とともに秋季大会へ臨む日も存在します。

高校野球の流れ
  • 1.2年生新チームスタート↓
    秋季大会(8〜11月)
  • 全国を、10地区に分け、各秋季大会を勝ち抜いた10校が集う↓
    明治神宮大会(11月)
  • 秋季大会などの戦いぶりや戦績で全国から32校を選抜、甲子園春のセンバツ大会↓
    選抜大会(3〜4月)
  • 雪や寒さの影響で南の地方から開始されるため開始時期が幅広い。全国大会はない↓
    春季大会(3〜6月)
  • 地方大会優勝校のみ全国大会へ。全国49代表校が出揃いチーム総決算の大会になる↓
    全国選手権大会(6〜8月)
  • 全国選手権大会で一定の条件を満たした8校だけが選出される↓
    国体(9〜10月)
  • 3年生引退 → 1.2年生の新チームスタート。国体と時期が重なる↓
    秋季大会(8〜11月)

監督さんの意向は過去の試合内容を見てもそれぞれです。選手権大会のように「勝ちに行く」試合もあれば、送りバントもなく自由に打たせる「フリー」な試合も見ることができます。

後者は監督の3年生へのねぎらいを感じられるもので、それはそれとして感慨深いものがあります。

重きを置く部分が各監督さんによって違うため、3大大会(神宮、選抜、選手権)のような鬼気迫るものとは異なり、独特の魅力が溢れています。

国体高校野球の選考基準

先述しましたが、国体に出場できるチームは8校です。

選手権大会でベスト8まで勝ち進んだ高校が出場するのであれば分かりやすいのですが、あまり単純ではないようです。

ではどのような選出方法なのか、2023年夏の選手権大会の成績を振り返って見てみることにしましょう。

以下はベスト16まで勝ち進んだ高校の成績になります。

慶應(神奈川)優勝(5勝)
仙台育英(宮城)準優勝(5勝)
土浦日大(茨城)ベスト4(4勝)
神村学園(鹿児島)ベスト4(4勝)
沖縄尚学(沖縄)ベスト8(補欠校)(2勝)
花巻東(岩手)ベスト8(3勝)
八戸学院光星(青森)ベスト8(補欠校)(2勝)
おかやま山陽(岡山)ベスト8(3勝)
北海(北海道)ベスト16(2勝)
履正社(大阪)ベスト16(2勝)
選出された8校と補欠の2校
ベスト16で選出されなかった学校
  • 創成館(長崎)(1勝)
  • 広陵(広島)(1勝)
  • 文星芸大付(栃木)(1勝)
  • 専大松戸(千葉)(1勝)
  • 智弁学園(奈良)(2勝)
  • 日大三(西東京)(2勝)

選出条件に明確な基準はありませんが、国体開催地の学校(地元校)とベスト4まで勝ち進んだ学校は確定します。

2023年は鹿児島開催なので、開催地代表の神村学園が、もし甲子園で1回戦敗退をしていたとしても国体に選出されるわけなんです。ただ今回の神村学園は準決勝まで勝ち進んでいるので、ベスト4の成績の枠が1つ余ってきますよね。なので残り4枠を選出する協議となります。

上記を見れば分かりますが、沖縄尚学と八戸学院光星は、ベスト8まで勝ち進んだにも関わらず補欠校。

勝ち星の数でベスト16の学校と同列に見立てられているので、花巻東とおかやま山陽の勝ち星3勝組が選出された形になりました。

このあとはベスト16以上の学校の中から残り2校の枠を協議する形が取られます。

ここから勝ち星1勝組の4校が省かれ、2勝組の6校の中から選出という流れに。

最後は「地域性」を考慮して選出されます。全国の各地方区切りでバランス良く選出されているようです。

2023年の甲子園大会の成績は各地方に偏りがありました。東北や関東、九州勢が活躍する一方で、近畿勢の最高位は履正社と智弁学園のベスト16、中部や北信越、四国勢はベスト16に1校も入っていません。

そのため、沖縄尚学と八戸学院光星の2校が補欠校になり、近畿勢と北海道の学校が選出される形となりました。

地域性の基準は、全国を10地区(北海道、東北、関東、東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州)に分け考えられています。

選出条件
  • 国体開催地の代表校
  • 選手権大会ベスト4以上の成績
  • 選手権大会ベスト16以上の中から勝利数や地域性が加味される

国体高校野球(硬式)の歴代優勝校

日本で初めて国体が開催されたのは、戦後まもなくの1946年(昭和21年)。以来現在までの77年、各都道府県が持ち回る形式で続いています。

硬式高校野球も第1回大会から行われています。

年度優勝校都道府県開催地
11946年浪華商大阪大阪
21947年岐阜商岐阜石川
31948年西京商京都福岡
41949年静岡城内静岡東京
51950年瑞陵愛知愛知
61951年広島観音広島広島
71952年盛岡商岩手宮城
81953年中京商愛知徳島
91954年高知商高知北海道
101955年四日市三重神奈川
111956年高知商高知兵庫
121957年坂出商香川静岡
131958年作新学院栃木富山
141959年日大二東京東京
151960年北海北海道熊本
161961年中京商愛知秋田
171962年西条愛媛岡山
181963年下関商山口山口
191964年博多工福岡新潟
201965年銚子商千葉岐阜
211966年松山商愛媛大分
221967年大宮埼玉埼玉
231968年若狭福井福井
241969年静岡商静岡長崎
251970年PL学園大阪岩手
261971年岡山東商岡山和歌山
271972年明星大阪鹿児島
1973年岩国山口沖縄
281973年銚子商千葉千葉
291974年土浦日大茨城茨城
301975年習志野千葉三重
311976年PL学園大阪佐賀
321977年早稲田実東京青森
331978年報徳学園兵庫長野
341979年箕島和歌山宮崎
都城 宮崎
浪商大阪
浜田島根
※4校優勝雨天打切り
351980年横浜神奈川栃木
361981年今治西愛媛滋賀
371982年広島商広島島根
381983年中京愛知群馬
391984年取手二茨城奈良
401985年高知商高知鳥取
411986年鹿児島商鹿児島山梨
421987年帝京東京沖縄
431988年沖縄水産沖縄京都
441989年上宮大阪北海道
451990年鹿児島実鹿児島福岡
461991年松商学園長野石川
471992年星稜石川山形
481993年修徳東京香川
491994年北海北海道愛知
501995年PL学園大阪福島
511996年PL学園 大阪広島
521997年徳島商徳島大阪
531998年横浜神奈川神奈川
541999年智弁和歌山和歌山熊本
552000年横浜神奈川富山
562001年横浜神奈川宮城
572002年川之江愛媛高知
582003年光星学院青森静岡
592004年横浜神奈川埼玉
602005年駒大苫小牧北海道岡山
612006年早稲田実東京兵庫
622007年今治西愛媛秋田
632008年優勝校なし台風打切り大分
642009年県岐阜商岐阜新潟
652010年優勝校なし雨天打切り千葉
662011年日大三東京山口
672012年大阪桐蔭大阪岐阜
仙台育英宮城
※両校優勝台風決勝無し
682013年大阪桐蔭 大阪東京
修徳東京
※両校優勝同点延長無し
692014年明徳義塾高知長崎
702015年東海大相模神奈川和歌山
712016年履正社大阪岩手
722017年広陵広島愛媛
732018年浦和学院埼玉福井
金足農秋田
大阪桐蔭大阪
近江滋賀
※4校優勝台風打切り
742019年関東一東京茨城
752020年中止新型コロナ影響鹿児島
762021年中止新型コロナ影響三重
772022年大阪桐蔭大阪栃木
10月11日追記↓
2023年仙台育英宮城鹿児島
土浦日大茨城
※両校優勝雨天打切り

各地区別で優勝回数を見ると、関東勢が22回で近畿勢が17回、以下は四国11回、中部9回,中国5回、九州4回、東北4回、北海道3回、北信越2回となっています。

都道府県別で見ると、大阪府が13回、東京都が8回,神奈川県6回優勝しています。

学校別では、横浜高校が5回,PL学園が4回、大阪桐蔭が4回となっています。

赤い太字の学校は春夏連覇し、最後の国体でも優勝しています。

過去に4回記録されていますが、1998年の横浜高校だけは天候による打切りなどがなく、実際に決勝まで試合が行われて優勝を果たしています。元プロ野球選手の松坂大輔さんの時代ですね。

この世代の横浜高校は、公式戦44連勝のまま引退という驚異的な強さを誇っています。選手権大会の準々決勝以降の試合は今思い返しても全てが神がかり的。

国体では主に抑えにまわっていた松阪投手ですが、それでも優勝してしまうところに選手層の厚さを感じました。

まとめ

国体高校野球は、3年生選手にとって最後の舞台です。

大学や社会人、プロで野球を続けたいと考える選手にとってはアピールできる最後のチャンスでもあります。

ほんの2ヶ月前に夏の甲子園の終盤で力を見せあった仲、また高校日本代表のチームメイ卜として絆を深め合った仲間の再会もあります。

試合もさることながら、選手たちの表情にも注目してみましょう♪

━━ということで今回は、国体高校野球の特徴や選考基準、また歴代優勝校についてまとめました。

さいごに

入部から2年半にわたる苦難を共に乗り越え、仲間との絆を深めながら歩んできた選手たちにとって、この大会は高校野球への熱い思いと別れの感情が交錯する場として特別な思い出となる大会であるはずです。

そして、これから彼らの野球人生は新たなステージへ向かうことになります。この大会が、彼らの未来への勇気と希望の礎となり、永遠に心に残る瞬間として刻まれることを願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました